動画編集ソフトもなかった初心者が、動画を作成し、YouTube Studioを使って公開するまでを、ハウツー形式でご紹介します。
動画制作は奥が深く、やればやるほど沼にはまっていきそうです。
YouTube:daus lab music&furniture
動画編集ソフトを選ぶ
動画編集なんて、友達の結婚式の余興に作ったものぐらいで(15年以上前の話)本格的にやったことはありませんでした。パソコンには動画編集ソフトも入っていません。
どんなソフトがあるのか探してみることに。
PowerDirector
Filmora
Adobe Premiere Elements
MovieStudio
GOM Mix
見たことも聞いたこともないモノばかりでどれがいいのかさっぱりわかりません。有料も無料もあるのですが、その差も良くわかりません。
とりあえず無料で利用できるものに絞って探していると、良く知った「Microsoftフォト」に当たりました。Microsoft純正という手があったかと、さらに探していると、「Microsoft Clipchamp」なるものがあるではないですか。
Microsoft社が2021年に買収した企業の動画編集ソフトだそうです。Windows11ではこちらの「Clipchamp」が標準の動画編集ソフトとして搭載されているとのことですので、Microsoftも本気で取り組んでいるソフトだと感じました。
当方はWindows10ですが、使えるとのことですので、Clipchampをインストールし使うことにしました。
結果、Clipchampで必要にして十分でした。
Clipchampで動画を作る
Clipchampの操作は直感的なので簡単です。
左側に画像、動画、音源をインポートして、中央下部のタイムラインにドラッグします。画像や動画の尺もドラッグで変更するだけです。エフェクトをつけたい場合は右側から選びます。そしてすべては画面中央のプレビュー画面で確認できます。
難点と言えば、挿入するファイルが多くなったり、動画時間が長くなると動作が重くなることです。パソコンのスペックにもよるでしょうが、1時間モノを作った時は本当に動作が遅くイライラしました。
動画が出来たら、1080p HDでエクスポートします。
mp4形式の動画ファイルが作成されます。
ペイント3Dでサムネイルを作る
あとは、動画に合わせてサムネイルを作成しました。
こちらもMicrosoft純正のペイント3Dで作成。画像編集はネットショップやってるのでそこそこできます。
前職では広告物の制作チームの親方をやっており、メンバーはAdobe IllustratorやPhotoshopを使って制作していました。この辺の制作にはイラレが主流なのはわかっていますが、そこまで複雑で繊細な作業は無いので、ペイント3Dでも結構できました。
YouTube Studioには自動でサムネイルを作る機能もありますが、ちょっと的外れでしたので自分で作りました。サムネイルは検索される際の顔ですので、力を入れた方がよさそうです。
結局、動画もサムネイルもMicrosoft純正の無料ソフトにお世話になっています。誤解を恐れずに言うと、特別な動画編集ソフトや画像編集ソフトがなくても、Microsoft純正ソフトを使って製作が可能です。
YouTube Studio にアップロード
動画とサムネイルが完成したらYouTube Studioで編集です。
YouTube Studio画面右上 作成→動画をアップロード
動画を選択してアップロードします。
アップロードが開始すると、編集画面が現れます。
この間もアップロードは進行中ですが、操作はできます。
YouTube Studio で詳細の編集
編集画面が現れたら、
- タイトル
- 説明
- サムネイル
- 再生リスト
- 視聴者
を設定していきます。
まず、タイトル、詳細を編集します。
タイトル、説明には初期設定の「アップロード動画のデフォルト設定」の「基本情報」タブで設定した文言が既に表示されていますので、必要に応じて編集します。
続いて、サムネイルを左側の枠にアップロードします。自動作成のものを使用する場合は、選択します。
再生リストに入れる場合は選択し、視聴者設定が適切か確認します。
次は、「すべて表示」をクリックして隠れているメニューを開きます。
メニューが展開されると、
■有料プロモーション
□私の動画には、プロダクト プレースメント、スポンサーシップ、おすすめ情報などの有料プロモーションが含まれています
報酬を受けている案件が含まれてる場合はオンにします。
■チャプターの自動生成
チャプターと重要なパートを追加すると、動画が視聴しやすくなります。自動生成された候補は手動で変更できます。変更するには、動画の説明欄に自身でチャプターを作成します。
レ チャプターと重要なパートの自動生成を行う
■注目の場所
動画に登場する主要な場所を、視聴者がチェックしやすくなります。表示されるのは、レストランやお店などの公共の場所です。あなたの現在地や、その他のプライベートな情報は表示されません。 詳細
レ 場所の自動表示を許可する
■コンセプトの自動説明
視聴者は、動画を終了しなくても、不明な用語について確認することができます。動画の中で言及した概念が、動画の説明欄に自動的に表示されることがあります。
レ コンセプトの自動生成を許可する
■タグ
コンテンツを検索でヒットしやすくするために動画に追加できる説明的なキーワードです。初期設定の「アップロード動画のデフォルト設定」の「基本情報」タブで設定したタグが既に表示されていますので、必要に応じて編集します。
■言語とキャプションの認定
動画の言語と、必要に応じて字幕の認定を選択します。
■撮影日と場所
動画の撮影日と撮影場所を追加します。視聴者は場所から動画を検索できます。
■ライセンス
「アップロード動画のデフォルト設定」の「基本情報」タブで設定したライセンスが既に表示されていますので、必要に応じて変更します。
レ 埋め込みを許可する
本人以外に埋め込みを許可しない場合はチェックを外します。
レ [登録チャンネル] フィードに公開してチャンネル登録者に通知する
■ショート リミックス
他のユーザーがこの動画のコンテンツを使用したショート動画を作成できるようにします。
- レ 動画と音声のリミックスを許可
- 音声のリミックスのみを許可
- リミックスを許可しない
■カテゴリ
視聴者が見つけやすいよう、動画にカテゴリを追加します。
■コメントと評価
コメントとその表示方法を選択します。「アップロード動画のデフォルト設定」の「基本情報」タブで設定した状態になっていますので、必要に応じて変更します。
- コメントをすべて許可する
- 不適切な可能性があるコメントを保留して確認する
- すべてのコメントを保留して確認する
- コメントを無効にする
レ この動画を高く評価した視聴者の数を表示する
次へをクリックして進みます。
YouTube Studioの初期設定についてはこちらもどうぞ。
YouTube Studio で動画の要素の編集
詳細の編集が終わったら、次は動画の要素の編集です。
- 字幕を追加
動画に字幕を追加することで、幅広い視聴者の興味を引くことができます。 - 終了画面の追加
動画の最後で関連コンテンツをプロモーションします。 - カードの追加
動画の途中で関連コンテンツをプロモーションします。
「字幕を追加」の追加ボタンをクリックします。
字幕を追加する方法を選択します。
- ファイルをアップロード
- 自動同期
- 手動で入力
から選択し、字幕を作成します。
「終了画面の追加」の追加ボタンをクリックします。
終了画面にチャンネル登録と関連動画を表示させるパターンを選びます。
どの位置から表示させるかは下のタイムライン上のバーを動かすと調整できます。
変更したら保存ボタンをクリックします。
続いて、「カードの追加」の追加ボタンをクリックします。
開始するカードの種類を選択します。
- 動画
- 再生リスト
- チャンネル
- リンク
例えば動画カードを選択すると、お勧めしたい別の動画カードを右上に表示できます。
変更したら保存ボタンをクリックします。
次へをクリックして「チェック」へ進みます。
YouTube Studio でチェックの編集
動画の公開設定を制限する可能性のある問題がないか、YouTube が公開前にチェックします。問題があれば事前に修正できます。
動画アップロードと同時に自動で処理されますので、特段操作は必要ありません。
次へをクリックして「公開設定」へ進みます。
YouTube Studio で公開設定
いよいよ最後の公開設定です。
動画の公開日時と、視聴できるユーザーを選択します。
- 保存または公開
動画は公開、限定公開、非公開のいずれかにします。 - 非公開
自分と自分が選択したユーザーのみが動画を視聴できます - 限定公開
動画のリンクを知っているユーザーが動画を視聴できます - 公開
全員が動画を視聴できます
日時を指定して公開する場合は、スケジュールを設定します。
保存ボタンをクリックしたら公開完了です。YouTubeデビュー!
まとめ
やってみた感じとしては、思ったよりもやりやすかったです。
公開後に視聴者として確認してみると修正点がいくつか出てきます。特に始めのうちは、修正、公開、修正と何回かやる必要はあると感じました。
- ソフト選びは無理せず Microsoft純正でもできる
- 動画も大事だがサムネイルも大事
- YouTube Studioの指示通りにやればできる
ありがとうございました。