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【40代からの起業】メルカリShopsで無期限の利用制限(垢BAN)になった理由と対策、その後の全記録

この記事は約13分で読めます。

メルカリに「メルカリShops」として出店していましたが、ついに恐れていた事態が起きてしまいました。そう、「無期限の利用制限」。いわゆる垢BAN(アカウントBAN)です。

メルカリ公式サイトより

メルカリShopsが始まった2021年秋から、2023年5月に垢BANを喰らうまでの約1年半、大変お世話になりました。メルカリ事務局からの通告は非情にも「復帰予定の可能性はございませんので、今後のご利用はご遠慮ください」というもの。理由は「キャンセル、在庫不足での出品」とのことですが、一度下された判決が覆ることはなく、復帰はありません。

今まで当店をご利用いただいたお客様には大変申し訳ありませんが、daus lab メルカリShops店は完全に閉店いたしました。

なお、当店はメルカリに依存しないリスク分散を行っていたため、以下の店舗では2026年現在も通常通り元気に営業中です!ぜひこちらをご利用ください。

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そもそも「メルカリShops」とは?メリットと手数料の仕組み

メルカリ公式サイトより

メルカリShopsとは、個人・法人を問わず、月間2,000万人以上が利用する「メルカリ経済圏」に自分のお店を持てるサービスです。通常のフリマ出品とは異なり、以下のような事業者向けの機能が備わっています。

  • 在庫管理が楽: 商品の色やサイズなど、種類に応じた在庫設定が可能
  • 値下げ交渉なしで売れる: 建前上は。実際は後述する通り普通にきます。
  • チーム運営が可能: 1つのショップを複数人で管理・運営できる

手数料は一律10%(販売価格から引かれる形)となっており、決済手数料も含まれています。他モールに比べると高めの部類ですが、Yahoo!ショッピングやAmazonより高い価格設定でも飛ぶように売れていくため、とにかく「販売力」と「利益率」は魅力的なプラットフォームでした。

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順風満帆から一転…メルカリShopsが垢BANされるまでの全経緯

2021年11月の出店から、2023年5月垢BANまで1年6カ月の間出店していました。
販売手数料が10%と高い部類ですが、Yahoo!やAmazonより高くても売れていくので、利益率が良かったです。毎月2,000万人が利用しているというメルカリ経済圏ですので、販売力はあるということでしょう。

メルカリshops管理画面より

出店時から商品数を増やしていきましたが、一括登録・修正機能がなかったので、新規登録も更新作業も全て1つずつ。また、受注時に送り先の電話番号が表示されない仕様だったので、受注の度に購入者に電話番号を聞くという手間がかかりました(電話番号がないと送れない配送会社もあるので)所詮フリマアプリだと感じ、一時期は休止していました。

メルカリshops 管理画面

2022年夏ごろから、CSV一括登録機能、お届け先の電話番号表示、割引設定、ショップデザインなどの機能が順次リリースされてきたので、2022年秋に再開することにしました。直近では、その利益率の良さに注目し、最終的には1700アイテムまで商品数を増やし、売上・利益ともに大きく伸ばしていた矢先、事務局からのメッセージが届き始めます。

無期限利用制限に至るまでの、事務局との「3通のメール」のやり取りを時系列で公開します。

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【1通目】2022年12月2日:発送日数に関する注意メール

事務局: 「発送までの日数を超過した取引が確認されています。改善されない場合は利用制限を行うことがあります」

いつもメルカリShopsをご利用いただきありがとうございます。

別途お知らせしております通り、商品ページの「発送までの日数」の表記を超過してから商品の発送が行われることで、購入者より「商品が届かない」等の問い合わせが増加しております。

お客さまのショップにおかれましても、過去に発送期限を超過した取引が確認されております。
重ねてのお願いとなりますが、「発送までの日数」は対応可能な期間を選択いただきますようお願いします。
やむを得ず発送日が遅れる場合は、事前に取引メッセージにて購入者へご連絡ください。期日を守って発送いただくことで、ショップへの信頼・評価の向上にもなります。
改善いただけない場合は、メルカリShopsサポートにて判断の上、利用制限等の措置を行うことがございます。皆さまに安心・安全にご利用いただくため、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

当店では「店休日(土日祝)を除いた営業日」をベースに発送日数を設定していました。

商品管理 発送までの日数

しかし、ここにメルカリShops最大の罠がありました。事務局に確認したところ、仕様は以下の通りだったのです。

  • 罠①: 「発送までの日数」には、ショップの休業日も強制的にカウントされる。
  • 罠②: 受注した日時から次の日の同時刻までをカチッと「1日」とカウントする。

つまり「1〜2日で発送」と設定している場合、金曜日に注文が入ると、土日が出荷休みであっても月曜出荷では「遅延」扱いになります。これを回避するために「4〜7日で発送」に変えると、平日に見たお客様にも遅く見えてしまい機会ロスになります。

「事業者向けのモールなのに土日祝を考慮しないのはあまりに不利だ」と感じ、お客様の利便性を最優先して「1〜2日発送」のまま、ショップ情報に「※土日祝は出荷なし」と注釈を入れて耐えていましたが、特段のシステム対応はしませんでした。事務局の言う通りにすると、お客様も当店も不利益ですからね。

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【2通目】2023年1月9日:ショップ都合キャンセルに関する注意メール

事務局: 「ショップ都合のキャンセル、在庫不足での出品等は不適切です。改善なき場合は利用制限を行います」

いつもご利用ありがとうございます。
メルカリShopsサポートです。

お客さまのショップにおかれましては、ショップ都合のキャンセルが確認されております。繰り返しのキャンセル、在庫不足での出品等は、不適切であると判断いたします。改善いただけない場合は、メルカリShopsサポートにて判断の上、利用制限等の措置を行うことがございます。みなさまに安心してご利用いただくため、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

ついにキャンセル率についての警告がきました。メルカリ事務局は「具体的にどの注文がダメだったか」「キャンセル率が何%以下ならセーフか」という明確な指標(基準値)を決して教えてくれません。当時の当店のデータを振り返ると、以下のような状態でした。

2022年10月~12月

受注件数68件
キャンセル件数6件 キャンセル率8.8%
当店都合キャンセル3件 キャンセル率4.4%
お客様都合キャンセル3件 キャンセル率4.4%

ショップ都合のキャンセルが注意に該当するでしょうから、4%超えは注意されることがわかります。ただ「キャンセル率○%で利用制限」という指標は公開されていないので、どのくらいだと注意になるのかはわかりません(質問しましたけど教えてくれませんでした)Yahoo!ショッピングやAmazonでは「出荷遅延・キャンセル率は2.5%未満」が目標値とされているため、EC業界の基準から見ても4%超えは確かにアウトです。この時は反省し、他モールより後回しにしていた在庫更新の頻度を上げることで対策をとりました。

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【3通目】2023年5月11日:無期限の利用制限(垢BAN)執行メール

事務局: 「その後も同様の行為(ショップ都合キャンセル)が繰り返し確認されたため、利用規約第12条1項に基づき、無期限の利用制限を行いました。復帰予定はございません」

いつもご利用ありがとうございます。
メルカリShopsサポートです。

お客さまのショップにおかれましては、過去にショップ都合のキャンセルが多数確認され、ご連絡をしておりました。しかしながら、その後も同様の行為が繰り返し確認されたため、下記の利用規約に基づき無期限の利用制限をおこないました。※取引数とキャンセル数の双方を考慮した対応になります

《メルカリShops利用規約》
12条1項 「その他弊社らが出店者として不適切であると判断した場合」

繰り返しのキャンセル、在庫不足での出品等は、不適切であると判断いたします。現在のところ復帰予定の可能性はございませんので、今後のご利用はご遠慮ください。なお、メルカリShopsの売上金の取り扱いにつきましては、以下となります。

《メルカリShopsの売上金について》
メルカリShopsアカウントに売上金をお持ちの場合、所定の振込日にお客さまの口座へ入金されます。

《振込可能金額について》
・販売利益が5,000円以上の場合に振込が可能になります。5,000円未満の場合、振込まれません。
※売上金は失効しませんのでご安心ください
みなさまに安心してご利用いただくため、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

在庫更新を頑張っていたつもりでしたが、無情にも垢BANが執行されてしまいました。直近半年間のリアルな数字を算出してみた結果がこちらです。

2022年11月~2023年5月までの約半年間

受注件数128件
キャンセル件数14件 キャンセル率10.9%
当店都合キャンセル8件 キャンセル率6.25%
お客様都合キャンセル6件 キャンセル率4.67%

……うん、言い訳の余地なくキャンセル率が上がっていました(笑)。
ただ、当店都合のキャンセル8件のうち6件は、受注生産で納期が長く、在庫変動が激しい「特定の大人気商品」だったのです。この商品で大きく稼がせてもらったのも事実ですが、この商品によってトドメを刺されたのもまた事実でした。

2022年12月2日メルカリShopsサポートからの発送日数に関する注意は、利用制限の直接の理由にはなっていないようですが、この辺もひっくるめて「その他弊社らが出店者として不適切であると判断した場合」に該当したのだと推測しています。規約にも「キャンセルが多いと利用制限」とは書いていないので、余程当店が気に入らなかったのでしょう。

利用規約の伝家の宝刀「その他弊社らが出店者として不適切であると判断した場合」を適用され、daus labメルカリShops店は帰らぬ人となりました。

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メルカリShopsで利用制限(垢BAN)されるとどうなる?挙動まとめ

実際に垢BANされると、管理画面やショップの機能はどうなるのか。今後同じ境遇になるかもしれない方のために、挙動をリスト化しておきます。

ショップページ・商品はすべて非表示(誰もアクセスできなくなります)

メルカリshops管理画面より

新規の商品登録・更新作業は一切不可

残っている注文の発送通知は送信可能

タイムセールは期日までは残っていますが、そもそもショップも商品も表示されません。

過去の分析データの閲覧、ショップデザインの変更、評価への返信は可能(今さらやる意味はありませんが……)

売上金の確認および振込申請は可能(販売利益が5,000円以上であれば、所定の振込日にちゃんと口座へ入金されます。売上金が没収されないのは唯一の良心ですね)

「ショップへの質問」機能はグレーアウトしてPCからは入力不可(なぜかスマホアプリからは可能)

今更必要ありませんがデザインは変更できます。

ショップ情報の更新も不可

ショップの評価は書けます。返信もできます。

メルカリshops管理画面より
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ちなみに、当店のショップ評価は「残念だった」が1件のみで、あとは全て良い評価でした。メルカリはお互いがユーザー同士ということもあり、本音で悪い評価をつけにくい「ぬるま湯の評価制度」だっただけに、ユーザー評価ではなく事務局のシステムAIによって一発退場させられた形です。

メルカリshops管理画面より
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メルカリShops よくある質問

設定から「ショップへの質問」という機能を使えるようにしておくと、購入前のお客様もショップに質問ができます。

メルカリshops管理画面より

北海道までの送料はいくらですか、耐荷重はどのくらいですかとか様々な質問をいただきました。一番多かったのは値下げ要求です。

  • 家具屋ならではの組立に関する質問
  • 検索結果の文句を言う人
  • 新品のはずが中古をつかまされた過去がある人
  • 申し訳ない風を装う値下げ強要
  • 勝手にセット割引
  • 勝手に売価決定
  • Amazon大好き
  • デキナイアルヨ
  • こんな客は嫌だ
メルカリshops管理画面より
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メルカリShopsの大きなストレス「理不尽な値下げ要求」の数々

垢BANされて唯一スッキリしたことと言えば、あの独特な「値下げ要求」の嵐から解放されたことです。

メルカリ公式サイトより

公式サイトでは「値下げ交渉なしで売れる」と大々的にアピールしていますが、あれは誇大広告です。メルカリユーザーに対して「Shopsは値引き対象外」という周知が全くされていないため、普通にフリマ感覚で値下げを要求されます。

価格交渉されたくない人は「ショップへの質問」機能をオフにしておくことをお勧めします。他の質問も受けられなくなりますが。

メルカリshops管理画面より

当店は全て「新品の家具」を公平な価格で出品していたため、価格交渉には一切応じませんでした。人によって値引きしたりしなかったりするのは、正規の価格で買ってくださる他のお客様に対して不誠実だからです。店が決定した適正売価に納得いかないなら、見ず知らずの輩に媚びて売る必要はありません。

同じ新品をAさんには値引きして、Bさんには値引きしないで販売。Aさんが評価に「値引きしてくれていい買い物ができました」なんて書かれたら(書かないでしょうけど)Bさんはどのように感じるでしょうか。全てのお客様に公平な店舗であるべきだとの考えからです。

メルカリshops管理画面より

個別に値引きしてあげれば売上は伸びるでしょう。しかし、値引きなしで、店が決定した売価に納得してくれるお客様は購入してくださいますし、売価に納得できなければ他を探すでしょう。
売価にもその店舗なりの理由や考えがあります。見ず知らずの輩に値引きするのは単純に嫌です。

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垢BANその後:メルカリShopsの復活可能性はあるのか?

X(旧Twitter)などを見ていると、通常のメルカリ(CtoC)アカウントであれば「数日間の利用制限から復活した!」という声をたまに見かけます。

そのまま辞める人も。

ただし、メルカリshopsの場合は復活した事例はなさそうです。

調査した限り「メルカリShops(BtoC)」において、無期限利用制限から奇跡の復活を遂げた事例は一件も確認できませんでした。 一度目を付けられてBANされたら、基本的にはそれでおしまいです。

メルカリShopsは規約変更やキャンペーンの案内メールだけは、垢BANされた後も未だに送りつけてきます。店舗は消し去ったのに、メルマガだけは送り続けるそのメンタル、逆に凄いです。メルカリキライ。

垢バン後は店舗が表示されません。メルカリ公式サイトより

メルカリshopsは、キャンセル率や出荷遅延率を明示しない、店休日や土日祝日を加味しないなど、EC運営者にとってはやりにくいところがあります。「その他弊社らが出店者として不適切であると判断した場合」という条文だけで出店者を垢バンする、EC事業者には不利なモールです。

大手モールでは、出店者に明示するものはし(厳しい条件もありますが)、店休日も考慮してくれますので、事業としてECを営むのであれば大手モールの方が運営しやすいです。値下げ交渉なんてもちろんありませんし。

6月9日に最後の売上(5月分)が振り込まれました。
これにて終了です。

垢バンしているくせに、規約の変更、キャンペーンの案内などの事務連絡メールだけは未だに来ます。

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まとめ:他人の庭での商売はリスクを伴う

  • メルカリShopsの垢BAN基準は不透明: 明確な数値指標がないため、ある日突然一発退場させられる。
  • プラットフォームの客層リスク: 事業者向けモールとしては、値下げ交渉や土日カウントの仕様などストレスが多い。
  • 「他人の庭」に依存する危険性: メルカリの手のひらの上で商売をしている以上、生殺与奪の権はすべてあちらにあります。

事業として本気でECを営むのであれば、出店者の店休日をしっかり考慮してくれ、ルールが明確なYahoo!ショッピングや楽天市場などの「大手モール」、もしくは自分で主導権を握れる「自社ECサイト」をメインに据えるべきです。一つのプラットフォームに売上を依存するのは本当に危険です。当店のように、複数の販路を持ってリスクを分散させておきましょう!

ありがとうございました。