白熊のマークで有名なデンマークのアウトドアブランド Nordisk ノルディスク。そんなノルディスクのトンネル型テントの Reisa レイサ は今ではベストセラー商品の一つです。
このレイサはそのフォルムが最高で、見た目が抜群にいいです。機能性は超高機能とは言いませんが、必要にして十分です。
ただ、少し問題がありまして、ポールが非常に壊れやすいということなんです。
ポールが割れた!
我が家では2020年の購入以降、3か所ほどポールが割れております。
初めて割れたのは、2021年9月のキャンプでの事でした。購入してから1年くらい、まだ5回くらいしか使用していない時です。
テントを建て終わると、「ピシッ」という小さな音が聞こえ、変だなと思っていると、テントの形がおかしいことに気づきました。よく見るとポールのジョイント部分が割れていました。この場はテープで応急処置をしてなんとか過ごしました。
帰宅後、Nordisk Base サービスセンターに修理を依頼しました。
Nordisk Base サービスセンター
〒424-0038 静岡県静岡市清水区西久保118-1 1F
メールアドレス:service@nordisk.co.jp
URL : http://nordisk.co.jp/service/
電話番号:054-368-7248
営業時間:平日10:00~17:00 土日祝休
公式サイトによると修理価格はこの通りです。
修理価格表 ※目安の価格です。大きさや素材によって金額が異なります。 ※税抜表記のため、別途消費税がかかります。 |
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修理内容 | 特別価格 正規代理店より購入 (ギャランティカード有) |
通常価格 並行輸入品購入等 (ギャランティカード無) |
■ 幕体生地破れ補修 | ¥7,000〜 | ¥21,000〜 |
■ 幕体グロメット打ち直し | ¥5,000〜 | ¥15,000〜 |
■ ポール節交換 | ¥2,500〜 | ¥7,500〜 |
■ テントパーツ交換 | ¥2,500〜 | ¥7,500〜 |
割れていたのは1本1か所だったのですが、サービスセンターの方で他にもう一か所破損部分が見つかったというとで、2か所5,500円の修理費用でした。
Nordiskギャランティカードの有無で費用が変わります。私は正規販売店で購入していたので特別価格で修理ができました。
こちらから送った分のヤマト運輸の送料984円と合わせると6,500円程度かかりました。
送ってから1週間ほどで手元に戻ってきました。ポールの一節ごと交換したのできれいに直っています。
高額な修理費用
5回程度の使用で6,500円の修理代。
その後、3年使用して計3か所のジョイント部分の割れを経験しています。きっとこれからもポールの割れが発生することは容易に想像できます。
我が家は年5~7回くらいキャンプをします。3年使用して計3か所の割れを経験しています。なので毎年修理代がかかることになります。
購入時も、今も気に入っていますし、何より高級テントなので、そんな2,3年で買い替えるつもりはなく、7年くらい長く使いたいと考えています。
毎年修理代6,500円×7年使用=修理総額 45,500円
高額な修理費用になってしまします。
自分で修理する
修理代が高額になりそうです。
そんなに払いたくありません。
でも、レイサを使いたい。
そうだ、自分で直そう。
割れたジョイント部分にステンレスパイプをはめて、
片側をダクトテープで固定するだけ。
2回目の割れ以降はこれで補修しています。Nordisk Base サービスセンターのお世話にはなっていません。
※修理はあくまで自己責任で。
ポールの修理方法
ステンレスパイプ16Φのものを探してきてください。ホームセンターなら日曜大工のパイプや手すりのコーナーにあるはずです。
あまり肉厚なパイプだと内径が狭くなってしまいますので注意してください。これでレイサ6のポールにシンデレラフィットするスリーブの原料ができました。
そしてこのパイプをディスクサンダーで15cmほどに切断します。90cmのパイプであれば6本取れます。ディスクサンダーが無い方はお店の有料サービスでカットしてもらいましょう。
15cmにカットしたパイプをポールにはめて、片側をダクトテープで固定すれば完成です。両側を固定してしまうとポールが折りたためなくなるので注意してください。
これで修理は完成ですが、テント設営後に割れた場合は、ポールの修理が大変です。その為、予防的にポールを強化しておきます。
ポールのジョイント部分オスメス両側にダクトテープを巻いておきます。これだけで、強度が増し、多少の割れであれば何とか耐えられます。そして、緊急事態用に15cmにカットしたステンレスパイプとダクトテープは常にキャンプに持っていきます。
■修理にかかった費用
合計984円
- ステンレスパイプ
モリ工業 16Φ×910mm 547円(近所のホームセンター価格)
- ダクトテープ
アサヒペン パワーテープ 437円(近所のホームセンター価格)
パイプもテープも1回の修理だけではなく、今後発生する修理にも対応できるだけの分量が十分残っています。かなりお得な修理費用です。
ちなみに、我が家のポールは4本とも補強してあります。
購入時はまっすぐだったポールは3年でこれだけ曲がってしまいました。これだけの力がかかっているので、ポールのジョイント部分となればもっと大きな負荷がかかっているのでしょう。
修理しながら、今も現役で活躍中です。
※修理はあくまで自己責任で。
レイサ6とは
白熊のマークで有名なデンマークのアウトドアブランド Nordisk ノルディスク。そんなノルディスクの Reisa レイサ はトンネル型テントの先駆けと言っていいのではないでしょうか。
レイサ自体もキャンプ場でよく見かけますし、多くのメーカーからトンネル型テントが出ています。
隣のサイトの方もレイサ6ダスティーグリーンで、まさかのレイサ6かぶりを経験したこともあります。レイサミーティングとかオフ会とかではなく、偶然です。
しかし、最近では、サバティカルやゼインアーツ、DODなどのトンネルテントの方が多い感じがしますね。
私の持っているダスティーグリーン色は日本では廃盤になっており、2023年現在はカシューブラウン色のみとなります。
■Reisa 6 PU Tent スペック
¥184,624 税抜¥167,840(公式サイト)
カシューブラウン色のみ
- サイズ・重量
- テント
フライシート 幅 奥行 高さ:645 x 295 x 210cm - インナーテント(2つ付属) 幅 奥行 高さ:4人用:230 x 280 x 200 cm 2人用:160 x 280 x 170cm
- 重量:17kg
- 収納サイズ(幅x奥行) 70 x 35cm
- テント
- 素材
- フライシート
素材構成 : ポリエステル100
コーティング : PUコーティング, UV 45+フィルター
耐水圧 : 3000 mm - インナーテント
素材 : オックスフォード・ポリエステル
組成 : ポリエステル100 - グランドシート
素材:ポリエステルPU
組成 : ポリエステル100
耐水圧 : 8000 mm
- フライシート
- テント付属品
- ポール:アルミニウム
- ペグ:アルミニウム
- ガイライン : ポリエステル
※スカートはついていません。
我が家は家族3人でレイサ6を使っています。寝室もリビングも十分な大きさで、居住性が高いので、どんな天候でも、このレイサの中で全てができてしまいます。
インナーテントは中で二部屋に分けることもできます。我が家では4人用のインナーテントのみを吊るして使っています。
インナーテントにはテントマットは付属していませんので、クイックキャンプの車中泊マットダブル130×200cmを二つ敷くと、ちょうどいいです。ポリウレタンとインフレータブルの8cm厚なので、底付き感はなく快適そのものです。
一回り小さいですが、FIELDOORのLサイズでもいいです。
スカート付きなら、
Reisa 6 with skirt
¥253,858 税抜¥230,780(公式サイト)
ベージュのみ
寒い季節に使うにはこちらの方がいいでしょう。
レイサ6の弱点
レイサを購入して後悔はしていません。弱点はありますが、それをもってしても、フォルム、デザイン、使い勝手の良さは余りあるものです。
■弱点
- アルミポール
- ジョイント部分の破損
- 経年使用によるボール自体の曲がり
- アルミペグ
- 硬い地面には刺さらない
- 曲がりやすい
- ポリエステルフライシート
- 結露しやすい
- 遮光性が低い
■対策
- アルミポールはDIYで修理可能
先日の通り自分で修理すればコストを抑えることが可能です。アルミ製なのでスチールよりは強度は低いですが、軽量でしなるメリットを生かすのであればアルミが正解ではないでしょうか。
※修理はあくまで自己責任で。 - アルミペグは適材適所で
付属のアルミペグはスチールペグや鍛造ペグに比べると、軽量ではありますが、曲がりやすく、貫通力も低いのは仕方ありません。
私はメインの四隅には鍛造ペグを使い、真ん中の補助的なペグはアルミペグと、使い分けをしています。 - ポリエステルだから仕方ない
これが嫌なら他ブランドのTCモデルにするしかありません。
結露するようなシーズンや、灯油ストーブを炊くなどの使い方をするのであれば、換気を小まめにするなどの対策が必要です。スカート無のレイサなら、下部分に隙間がありますので、勝手に換気しているようなものです。
また、TCに比べれば遮光性は低いですので、真夏のキャンプでは昼間は木陰に行くとか、海に入るとか、テント内にはいないようにします。日よけ用のポップアップテントなんかよりは遮光性は高いですので、それよりはましです。
レイサ6は高い?
我が家は2020年からReisa6 レイサ6 を愛用しています。
今はcashew Brownというカラーのみで、私が購入した当時よりも値上がりして18万円以上(公式ストア)しますが、私が購入した際にはDusty Greenというグリーン色があり、価格も13万くらいだったように記憶しています。我が家はこちらのグリーン色です。
レイサ6の価格自体は138%の値上げですが、為替変動でみると、2020年ドル円の平均が106.7746円、2022年が131.4981円ですから、123%の円安であることや、ウクライナ侵攻も含む原油高、世界的なインフレを考えれば妥当な値上げなんだと思います。
ただ、テントに18万円をかけるということには、皆さん意見が分かれるところでしょう。
例えば、このレイサを2年しか使わないのであれば、一年あたり90,000円かかることになり、それは高額だなと感じます。
しかし、我が家のように7年使うと考えれば、一年あたり25,000円ですからそんなに高いとは感じません。
3人家族で一泊二日旅行して、ホテル泊、夕飯食べればこのくらいの金額にはすぐなります。そう考えれば一回分の旅行代金で、7年楽しめると考えれば安いくらいではないでしょうか。
そして、キャンプで過ごす時間はプライスレスです。
レイサ6はいいテントです
レイサ6は、
山に、
海に、
大活躍です。
- デザイン良し
- 居住性良し
- 設営ラクラク
の3拍子揃ったいいテントです。
これからも末永く使っていきます。
ありがとうございました。