ストアクリエーターが使いにくいとか、ヘルプがわかりにくいとかはありますが、理解してしまえばそんなに難しくはありません。
開店してみて
開店して半月で売上は10万円。
- 訪問者数160人
- 注文者数5人
- 平均客単価2万円
- アプリからの売上100%
すぐに売上ができてうれしかったです。
この売上で生きてはいけませんが、これから扱い商品を増やしたり、価格調整をしたり、広告を出したりとまだまだやることはあります。
運営したこと
運営は大まかにまとめるとこのように分けられます。
- ページメンテナンス
在庫更新、売価変更 - お買い物ガイド更新
支払い、配送、保証 - 注文管理
受注、発注
いづれもストアクリエイターにて行います。
毎日やること
- 在庫更新
自社在庫の場合は定期的な棚卸をする必要があるでしょうが、ドロップシッピングであれば取引先から提供される在庫ファイルを取得し、それを自社サイトへ反映させます。
私も取引させていただいている商材王では、リアルタイム在庫がCSV出力できますので、毎日更新しています。
CSVダウンロード→ヤフーストアクリエイターでアップロードだけですのでとても簡単です。
2分くらいで完了します。
取引先によっては在庫ファイルを用意しておらず、画面上からしか確認できない場合もあるので、その際には手作業でひとつづつ確認していきます。
ちなみにスーパーデリバリーはこのパターンです。当店の場合はそこまで商品数が多くないのでなんとかなっていますが、これが増えた場合にはどうしようか不安で仕方ありません。
在庫更新をさぼった日にたまたま受注があったのですが、これが欠品になってしまってキャンセルすることがありました。
せっかくの注文を取り逃した悔しさと、注文してくださったお客様への裏切りの気持ちでいっぱいでした。
こんなことが起こらないように細かな在庫更新を行っていきます。
2022年8月
スーパーデリバリーでもCSVファイルの提供がありました。
スーパーデリバリーに「在庫数の一覧の用意はありますか」と問い合わせたところ、希望者にはCSVファイルの出力をしているとの回答がありました。
今ではこれを使っていますので毎日の更新が可能になっています。
適時やること
- 売価変更
他社サイトを見て価格調査を行います。
カネさえ払えば価格調査ソフトもありますが、私はまだそのレベルに達していません(泣)
特に売り込みたい商品が売価負けしている場合はそれとドローかくぐるような売価設定をするか、もしくはポイントで還元するなどしなければ勝機はありません。
ヤフーの場合は、商品を選択すると最安値情報という表示が出るので、これをもとに値下げやポイントでの還元を計算していきます。
- お買い物ガイド更新
他社サイトを見ていると「レビュー記入でクーポンプレゼント!」とか「代引きには対応しておりません」とか「○日で発送」など細かな説明があることに気づきます。
売価調査している際に大体気づくのですが、自社でも取り入れた方がよさそうなものは適時メンテナンスしています。
送料や返品に関するところはシビアに記入しておかないと、後からお客様ともめることになります。
店側の権利もありますから、書けるものは書いておきましょう。
受注したらやること
注文が入るとストアクリエイターにもメールにも通知がきます。
- 受注商品の在庫を確認する
- メーカー直送品は取引先在庫をWEB上で確認し、そのまま発注と発送手配
- お客様に受注確認メールを送る
- 発送作業
- お客様に発送メールを送る
- ステータスを完了に移す
- 売上計上
このメールのやり取りが唯一のお客様との接点ですので、できるだけ早く、いい印象を与えるような文章で作成することを心がけています。
テンプレートをもとに作成できます。
- 受注メール
○○さま
このたびは ○○○○ をご利用いただき、誠にありがとうございます。
下記のご注文を確かに承りました。 内容にお間違いなどないかご確認くださいませ。
商品名○○○○
これよりお届けのご用意をいたします。もう少々お待ち頂ければ幸いです。
また商品や配送方法などについて何か気になる点などございましたらお気軽にご連絡ください。
この度は当店をご利用頂きありがとうございました。
今後とも ○○○○ をよろしくお願い申し上げます。
店長
- 発送しましたメール
○○ さま
このたびは ○○○○ をご利用いただき、誠にありがとうございます。
先日ご購入いただきました商品を本日発送いたしました。
お届けまでもう少々お待ちくださいませ。
お届け方法 :運送会社の名前
お問い合わせ伝票番号:1234567890
出荷日 :○月○日
※運送会社ホームページよりお問い合せ伝票番号で荷物の所在やお届け予定日をご確認いただけます。
※特定大型商品、大型商品の場合は運送会社からお届け日の連絡がある場合がございます。
ご注文番号 :987654321
https://store.shopping.yahoo.co.jp/ ○○○○ /○○○○ ※URLより注文内容をご確認いただけます。
この度は当店をご利用頂きありがとうございました。
今後とも ○○○○ をよろしくお願い申し上げます。
店長
※○○のところはエレメントと言って自動で入力されます。
発送完了したらやること
- 売上確認
ステータスが完了になると売り上げが確定します。
支払いは月1回の振込みなら無料です。
キャッシュフローをよくしたい場合は月2回~8回まで有料で入金サイクルを変更できます。
ヤフーは会計ソフトfreeeと連携していますので、自動的に売り上げや手数料の支払いが同期します。
freeeを立ち上げれば、受注単位でいつにいくら売れて、その手数料はいくらかまで明細ができ上っています。
freeeの明細を見ながら、売上と手数料が正しいか確認していたら、「なんかpaypay払いの手数料高くね?」と気づきました。
下の写真が疑惑の明細です。
売上 :22,830円
1.ポイント原資:228円 228÷22,830=1.0%
1.ストアボーナス原資:684円 684÷22,830=3%(当店はpaypayボーナス+3%を行っているので)2.キャンペーン原資:342円 342÷22,830=1.5%
3.paypay決済手数料:753円 753÷22,830=3.3%?
たしかクレジット決済3.24%、YJカード3.0%、paypay残高払い3.0%だと認識していましたが、 paypay払いで3.3%なっています。なぜ?
paypay残高払い3.0% と確かに書いてある。これはおかしい。どういうこと?
よく見てみると、
税別と書いてある!
税込にすると3.0%×1.1=3.3%ということです。あぁ、勘違い。
ヤフーさん、疑ってすいませんでした。ちなみにクレジットは非課税なので単純に売上×3.24%です。
前職の小売りでは電子決済も担当していたからわかるのですが、paypayの手数料がクレジットよりも高いなんてありえませんね。
これはヤフーモールだからなせる業、強制ですからね。
ヤフーショッピングやpaypayモールではYJカードで決済されるのが、我々出店者には優しいですね。
いづれにしてもfreee導入しておいて正解でした。これから月次でも確定申告でもお世話になるので、今の内から習得していきます。
会計ソフトはfreee、やよいの青色申告オンライン 、クラウド型会計ソフト マネーフォワード クラウド会計などクラウド型のものが使いやすくていいでしょう。
各社無料期間や無料プランがありますのでまずは試してみて、使い勝手を確認しましょう。私もこの3社とも無料登録して1か月ほど使っていました。
無料から使える会計ソフト「freee(フリー)」
クラウド会計シェアNo.1!
- スマートフォン・タブレット専用アプリを用意
- 領収書の管理から確定申告までスマホでも完結
- 会計・簿記の知識不要 初心者OK
- 銀行・クレジットカードと連携して自動処理
- ステップに沿って質問に答えるだけで確定申告書類を作成
freeeの詳細はこちらからどうぞ。
やよいの青色申告オンライン
ダントツの価格メリット!
- やよいの白色申告オンラインは初期費用・月額ずっと0円!
- やよいの青色申告オンラインは初年度0円キャンペーン実施中!
- 弥生会計 オンラインは最大2年間0円キャンペーン実施中!
やよいの青色申告オンラインの詳細はこちらからどうぞ。
クラウド型会計ソフト マネーフォワード
自動連携数国内No1!
- 銀行やクレジットカードの連携で、会計処理や経理業務が大幅削減
- 連携可能な銀行やクレジットカードなどの金融関連サービス数は国内No1の3,600以上
- 最も幅広く自動入力を利用できるクラウド会計ソフト
クラウド型会計ソフト マネーフォワードの詳細はこちらからどうぞ。
さらに、マネーフォワードには開業届を自動作成してくれる優秀なものもあります。
会計ソフトと合わせて利用すれば一気通貫でラクラクです。
開業書類を自動作成!【マネーフォワード クラウド開業届】
知識がなくても大丈夫です。登録から書類の作成まで完全無料です。
- 質問に答えて書類作成の準備
- フォームに沿って必要な情報を入力
開業届だけではなく、確定申告時に課税控除などの優遇措置などを受けられる青色申告承認申請書や、家族や従業員に給与を支払う場合の届出書も作成できます。 - 作成した書類を税務署に提出すれば、開業手続き完了
開業書類を自動作成!【マネーフォワード クラウド開業届】の詳細はこちらから。
会計ソフトについては別記事に掲載していますのでご覧ください。
運営していてストレスになること
- CSV一括アップロード
商品登録や項目の一括編集がCSVによってできるのは便利なのですが、よくエラーではじかれます。
これはヤフーのフォーマットに合わせなければならないので自分がいけないのですが、このエラーのストレスは大きいです。
- HTML
これも私の勉強不足がいけないのですが、ヤフーでは結構な箇所にHTMLでの編集が許されています。できればできるだけページデザインの幅が広がります。
当初はストレスでしたが、実は今ではネットや本で調べながら自分のページにもHTMLを使った編集をするようになりました。
これをすることでページの使える面積が大きくなり、多くの情報や見せ方ができるようになります。
HTMLだけでは限界があって、CSSも使えればより広がるのですが、ヤフーではトリプルというものを別途契約しなければならないので、今のところはHTML一本で進めています。
HTMLを使ってバナーや看板の設置をしたところ、すぐに問い合わせや実際の受注があり、これも私をやる気にさせる一つの要因となりました。
Yahoo! ショッピングでの販促戦術
ヤフーにはPRオプションという成功報酬型の広告があります。
私はPRオプション(検索流入アップ)と倍!倍!ストア(ポイント還元)という販促を戦術としていました。
- PRオプション
PRオプションとは
Yahoo!ショッピングの商品検索結果やカテゴリリストページ、特集ページにて商品をプロモーションできる成功報酬型の広告 。
広告費用は、設定した商品が売れた時のみ、設定料率に応じて発生します。つまり、設定してお客様を集客できた場合でも、商品が売れなかった場合には、費用は発生しません。
Yahoo! では検索流入が80%以上と言われていますので、検索上位になることは有利に働きます。
そして、PRオプションが申し込めるようになると「倍!倍!ストア」というキャンペーンに参加ストアとして参加できるようになります。
キャンペーン参加ストアから商品を購入すると、PayPayボーナスが+5% +10%と上乗せでもらえる、お得なキャンペーンです。このボーナス分の費用はショップ負担です。
- PRオプションの成果
早速申し込んでやっていたのですが・・・
PRオプション実施期間中のPV数は増加することなく平月以下でした。また、倍々ストア期間中のPV数も売上も伸びることはありませんでした。戦術ミスのようです。
- 戦術ミスの経緯
PRオプションを申し込んでから倍々ストアにも申し込むのですが、この締め切りが倍々ストアキャンペーンの1~2か月前です。
10月のPRオプション申し込みの段顔で、冬商戦はこのPRオプション+倍々ストアで、paypayボーナスを還元する販促をしていくことに決めました。
なので繁忙期である年末のキャンペーンに関しても早々に申し込みました。今思えばこれが冬商戦不振の始まりでした。
PRオプションの料率負担分と倍々ストアのpaypayボーナス負担分をそのまま吸収してしまうと利益が少なくなりすぎるので、一部を売価に転嫁(要するに値上げ)することにしました。
値上げといっても、paypayボーナス還元されれば通常よりもお得に購入できるような売価設定です。
しかし、PV数も上がらず、売上も上がりません。
PRオプションの効果が出始めるのは1か月くらいたってからのようなので、10月から11月中旬までは辛抱強く待っていましたが状況は変わらず。これはダメだと思い、PRオプションも 倍々ストアも解約してシンプルに売価と発送スピードで行く戦略に切り替えようとしました。
しかし、倍々ストアをキャンセルできる期限はすでに過ぎており、参加せざるを得ません。
そして、倍々ストアとPRオプションは抱き合わせなので、倍々ストア終了までPRオプションは 倍々ストア 参加条件の料率(下図参照)で参加せざるを得ないのです。
こうなってしまうと、売価戦術に切り替えるとしても、PRオプションの料率負担分と倍々ストアのpaypayボーナス負担分が経費的に重しになって売価値下げする余力がありません。
赤字になったとしても値下げして、たくさんのお客さんに来てもらって買ってもらえれば広告になるという考えもあります。私の場合はその考え方はサラリーマン時代で終わらせました。
会社の金で赤字を出す分にはいち従業員として痛くもかゆくもありませんが、個人事業主であれば回収見込みがわからない赤字はただの損失だからです。
※回収の見込みがある、先行投資として意義がある赤字ならいいですが、この時yahoo!ショッピング提供の販促ツールに懐疑的になっていましたので「回収見込みがわからない」という表現をしています 。この辺は人によって考え方が異なりますのでご理解ください。
ということで12月末まで PRオプション+倍々ストア という戦術で行かざるを得なかったのです。結果として売上は散々たるものでした。繁忙期なのに。
- 戦術ミスの要因
- PRオプション設定料率
1.0%~12%まで設定ができ、料率が高くなるほどターゲットにできるユーザーが広がります。もちろんその分費用もかさみます。検索流入アップを狙いましたが私が設定した料率以上の競合が多いものと思われます。 - 倍々ストア
ポイント還元による安さを狙いましたが、売価自体の安さが損なわれてしまいました。 - 商材
一般的な家具にはブランド性がないので、ポイントよりも売価で還元した方がよかったのではないでしょうか。
それぞれのショップや商材によって相性はあると思いますので、PRオプションも倍々ストアも使い方次第でどうにでもなると思います。
ただ、私には向いていなかったようです。
- PRオプション設定料率
- 今後の戦術
2022年からは PRオプションも倍々ストアも使わず、シンプルに売価と発送スピードで挑みます。
これは立ち上げ当初にもうまくいっていますし、年始の初売りではすでに成果が出ています。販促に費用を掛けるよりも、その費用を売価に還元するものです。
前職で販促の部長をしていたことは内緒です(笑)
2022年11月
プロモーションパッケージという販促オプションの導入が始まっています。
・主な特典
検索結果順位アップ効果の上乗せ
顧客分析、顧客に合わせた施策が打てる「Store’s R∞」
自ストアの運営状況とモール実績が比較できる「プレミアム統計」
・費用は売上から3%の相殺
・新規のお申し込みが必要(これまでPRオプション利用の出店者を含む)
単独でも、PRオプションとの組み合わせでも使用できる検索順位アップの販促オプションです。
PRオプションと組み合わせると、PRオプション料率○%とプロモーションパッケージ料率3%の合算が毎月請求されます。
また、倍々ストアなどに参加するには「PRオプション料率5%以上」というような条件があります。
プロモーションパッケージに入っていると、その分3%は既に支払っていることになり、残りの2%の請求だけがきます。またプロモーションパッケージ3%に加え、PRオプションを2%以上入っていれば、倍々ストアの条件である5%をクリアしていますので、倍々ストア参加条件としてのPRオプションの請求はきません(倍々ストアとしてお客様に還元するpaypayボーナス5%や10%分の請求は来ます)
まとめ
- すぐに売れてうれしい
- 価格やポイントにすぐに反応するユーザーが多い
- デザインも含めやったことが数字になりやすい
ありがとうございました。