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【40代からの起業】 BASEでネットショップを運営する方法

BASE ネットショップ 運営 方法
この記事は約16分で読めます。

ページはできたけれども商品はどうやって仕入れるのか。仕入れた商品はどうやって管理するのか。運用についての解説です。

BASEなら、専門知識が無くてもネットショップが開店できます。

  • 初期費用・月額費用なし
  • 豊富なテンプレートやテーマで本格的なデザインのショップが作れる
  • googleやSNSとの連携も専用Appsで簡単にできる
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仕入れをする

  • 自社で作る
  • メーカーから仕入れる
  • ベンダー(問屋)から仕入れる

作家さんやメーカーさんがネットショップを運営されている場合は自社品を販売することができますので仕入れは不要です。しかし一般の方はメーカーやベンダー(問屋)から仕入れるようになります。

  • 直接足を運んで仕入れる
  • ネット上で仕入れる

メーカーもベンダーも自分の事務所のそばにあれば直接足を運ぶこともできますが、ほとんどの場合は遠方になるでしょう。
見ず知らずのネットショップの店長が突然来ても商売をしてもらえないことの方がほとんどです。営業マンとつながっているとか、社長と知り合いだとかコネがあれば別ですけど。
そうなると素人が仕入れをするには「ネット上で仕入れる」が基本になります。

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ネット仕入れ

自らメーカーやベンダーへ足を運ばなくても、ネットショッピングをするようにメーカーやベンダーから商品を仕入れることができるサイトがあります。

2002年にサービスを開始した老舗ネット問屋サイトの「スーパーデリバリー」を運営するラクーンホールディングスのサイトにネット仕入れの説明がありましたので引用しておきます。他のネット仕入れのサイトも同じような仕組みです。

スーパーデリバリーは、アパレル・雑貨を中心とするメーカーと小売店や飲食店・美容室などの事業者が利用する卸・仕入れサイトです。通常、事業者は店頭で販売する商品や店内で使用する備品などを直接メーカーや問屋から仕入れをします。しかしメーカーにとって小規模や取引実績がない事業者との取引は与信判断の手間が発生し、代金の未払いのリスクも伴います。一方で事業者の中にはメーカーや問屋との接点がないケースも多く仕入れ先を探すのが困難になっています。そこで、それらの問題を解消するのがスーパーデリバリーです。

スーパーデリバリーはアパレルや雑貨を中心とするメーカーが卸販売したい商品をサイトに掲載し、それらの商品を求める事業者が仕入れをするサービスです。商品代金はすべてスーパーデリバリーがメーカーに代わって回収するため、メーカーは与信管理の手間が省け、代金未回収のリスクを回避できます。そのため今まで接点がなかった事業者との取引が可能となり販路を拡大することができます。サイト上には物販用の商品から備品、什器など幅広い商品が掲載されており、幅広い事業者のニーズに応えるサービスとなっています。

ラクーンホールディングスHPより
ラクーンホールディングスHPより

そこで数ある仕入れサイトの中から、いくつかをご紹介します。

スーパーデリバリー
2002年に開設された企業間取引(BtoB)サイトです。
月額の会員費税込2200円がかかります。

NETSEA(ネッシー)
バイヤー会員数と出展企業数は国内卸売モールサイト最大級!
小売店が問屋(卸会社)から商品を仕入れることができる、会員登録無料のサイトです。

NETSEA(ネッシー)についての詳細はこちらからどうぞ。

トップセラー
30万点以上の商品から好きな物を選んでネットショップで販売できるサービスです。
商品は顧客に直接送られるため、在庫リスクも梱包の手間も極限まで省きます。
無料プランもありますが扱える点数が少ないので、有料プランで大量出品する方がお勧めです。

トップセラーについての詳細はこちらからどうぞ。

いづれも消費者直送ができますのでドロップシッピングにも最適です。

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仕入れの確認ポイント

仕入サイトであれば比較的容易に仕入れが始められますが、以下の点を確認しておくと有利に仕入れができます。

  • 扱いたい商品群があるか
    自社のコンセプトにあった商品がなければ始まりませんね。仕入れサイトを探している中で新しい商品群を見つけることもあるでしょう。そういった商品群を取り込んで品揃えを拡大してくのも手です。
  • 発注単位、出荷最低金額は小さいか
    いざ発注する際に、3個だけ仕入れたいのに「発注単位10」であれば10個仕入れなければなりません。
    3個は販売されるでしょうけど、残りの7個は販売できませんので在庫になります。高回転品であれば残りの7個も近いうちに売れていくかもしれませんが、低回転品であればずっと在庫のままで回転不良在庫、滞留在庫になります。
    このような現象もキャッシュフローを悪くする要因の一つです。市場の原理で言えば、大量に買えば安くなり、少量で買えば割高になるのですが、仕入れサイトの場合はそもそも個別の価格交渉がないのでこの原理は当てはまりません。
  • 仕入価格(原価)はいくらか
    いきなり価格だけを見てもそれが安いのか高いのかわかりません。楽天やAmazonでいくらくらいで販売されているか調べてみましょう。
    他の仕入れサイトと比べてみるのも一つの方法です。そうするといくら儲かるのか(粗利 売価ー原価)が見えてきます。
  • 運賃はいくらか
    いくら安く仕入れても運賃が高ければ粗利が減ってしまいます。商品原価に含まれている場合もありますので、仕入れ価格と合わせて確認しましょう。
  • 会費がかかるか
    無料のサイトもありますし、毎月、毎年など会費がかかるサイトもあります。
    そんなに高額ではないですし、必要経費ですのでケチらない方がいいと思います。
  • 支払い方法が選べるか
    前払いか都度払いか後払いかになります。前払いは商品が売れる前に支払わなければならないので、こちらのキャッシュフローは悪くなります。後払いは銀行振込、クレジット払い、Paid払いなどがあります。なるべく支払いが後になる方がこちらのキャッシュフローには有利です。

基本は、「できるだけ早く販売し、できるだけ遅く払う」 です。
クレジットカード払いなら支払日が翌月もしくは翌々月になる上に、ポイントもたまりますのでお得です。

クレジットカードはプライベートと事業用に分けましょう。
これは個人事業主の場合はプラベートと事業用の支出が混じることが多いからです。例えば、1台のスマホをプライベートと事業で使用している場合、プライベート6:事業4 のように使用割合が分かれます。
また、一般カードよりもビジネスカードの方がビジネス向けの特典や限度額の多さなど、ビジネスに適していますので、事業用のビジネスカードが必要です。

年会費を払いたくない場合は年会費永年無料のFASIOビジネスカードがあります。法人代表者・個人事業主向けのビジネスカードです。

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仕入サイトから仕入れて商品登録をする

仕入れサイトやそこに出店しているメーカー、ベンダーにもよりますが、商品登録用のデータを用意してくれていることが多いです。

  • 商品登録用のデータがある場合

そのままCSVで流し込めばOKというようなサイトもあります(BASEではスーパーデリバリーとの連携をしています)し、ダウンロード用の素材を用意しているところ、サイト上にある画像と商品情報をコピーして持って行くところ、画像DVDを送付してくれるところなど様々です。

いづれの場合もそのままでは使えないものが多いです。誤字脱字があったり、作文がおかしかったり、商品説明が少なすぎたり。
私は添削をして、不足であれば自分の知識や調べたものを追記するようにしています。

  • 商品登録用のデータが無い場合

この場合は自分で作成します。
実際に商品を仕入れて自分の事務所で撮影し、商品サイズを採寸し、商品説明の原稿を作るという一連の「ささげ」と言われる仕事を行います。この「ささげ」はとても重要です。なぜなら商品情報次第で購入決定率が大きく変わるからです。

※「ささげ」とは、撮影の「さ」、採寸の「さ」、原稿の「げ」のそれぞれの最初の文字をとったEC用語です。

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商品を管理する

在庫

商品登録してしまえば、お客様が見るページ(フロント)はそれなりに見えています。しかしながら、運営側(バック)では在庫や売価など変化するものを最新にしてフロント側へ反映させなければなりません。

  • 在庫

これは仕入れサイトや仕入れ先から最新の在庫データをもらい、毎日のようにルーティンで在庫数量を更新していく必要があります。
CSVでもらえる場合もありますし、仕入れサイトの画面に表示されているだけの場合もあります。

欠品はできるだけ避けたいところです。
ネットショップの場合はページに商品画像は掲載されたまま「売り切れ」とか「sold out」と記載されていれば消費者の方は理解してくれます。これが実店舗ではどうかというと、売場の棚がぽっかり空いてなんともみすぼらしい姿になってしまいます。

  • 売価

ネット上でもリアル店舗でもつねに売価は変わっています。どこよりも安く売ろうとするショップがあれば、それに売価を合わせるショップもあります。常に売価変更が行われているので、自分のショップの売価がどの位置にいるのかを把握しなければなりません。楽天やAmazonといったモールで調べるもよし、価格comのような比較サイトを調べるもよしです。

売価は競合ありきなのです。
競合がいない、もしくは少ないカテゴリーで出店できていたならば、売価は自分の設定した売価で通ります。他に買うところが無いので、消費者はそのサイトでしか買うことができないのですから。ただ、このようにブルーオーシャンのカテゴリーはすくないので、常に商品開拓、仕入れ先開拓をしていかなければなりません。

  • ツール

これらを一元的に管理するツールはBASEにはありません。私の場合は自分で作ったエクセルで管理しています。

  • 仕入先
  • 商品情報・・・JAN 商品名 種類名 原価 売価
  • 送料
  • 送料込み・・・原価 売価 粗利益額 粗利益率
  • BASE手数料
  • 営業利益
  • 在庫・・・仕入先在庫 BASE上在庫
  • 販売実績
  • 営業利益実績

毎日BASEから自分の商品登録のCSVをダウンロードして最新情報として取り込んでいます。これには「CSV商品管理App」が必要ですので導入してください。一括アップロードもできるので便利です。

併せて、仕入れ先サイトからもCSVをダウンロードしています。それらのCSVをエクセル上のそれぞれの所定のシートに貼り付けて、その情報が上のエクセルのメインのシートにに出力されるようにしています。

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販促をして集客する

BASE自体にも購入者向けショッピングサービス「Pay ID」というモールのようなものがありますが、それだけでは集客に限界があります。
特にBASEのASP機能を使って自社サイトとして作成している場合は集客のみならずブランディングとして認知を進める必要があります。この場合、WEB、SNSなどからの客導線を作ると集客につながりやすくなります。

WEB上で検索する際にGoogleは外せませんよね。
BASEではGoogle商品連携・広告 Appを使ってGoogle 検索のショッピングタブに商品掲載をすることが可能です。Google Merchant Centerにショップや商品の情報を登録して、Google 広告のショッピング広告(無料と有料がある)を出稿することができます。

Googleショッピングタブ 上段が有料、下段が無料

いきなりお金を出して広告はちょっと…という場合は、Google Merchant Centerにショップや商品の情報を登録して、Google 広告の無料ショッピング広告だけでも出稿しておくといいでしょう。結構表示されますよ。

Google Merchant Center 無料リスティング広告表示レポート

順序は下記の通りです。

  • Google商品連携 Appをインストールする
  • Google Merchant Centerのサブアカウントを作成する
  • Google 広告のアカウントを作成する
  • Google ショッピング広告を出稿する

Google商品連携・広告 Appを使うことで、これらのアカウントをかんたんに作成することができます。さらに広告の出稿や管理、広告レポートの閲覧も可能です。また、広告出稿時に手動で設定する必要のある、コンバージョントラッキングも自動で設定されます。

Google広告の有料枠についてはこちらの記事もどうぞ。

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販売して売上を計上する

商品が購入されるとメールと管理画面の両方で通知が来ます。

メールでの購入通知
管理画面

支払いが済んでいることを確認したら、詳細画面より商品と配送先やご要望を確認します。

管理画面

在庫を確認し、まずは受注したことを伝えるサンキューメールをお客様に送ります。

受注メール

そのあと商品発送の手配をし、発送したら発送メールを送ります。この時、運送会社と伝票番号も併せて記入します。この管理画面からそのままメール送信が可能です。

管理画面 発送メール

これで発送まで完了しました。ステータスが未対応から完了に変わるとお金管理メニューで金額が確認できます。この状態はBASE側に売上金を預かってもらっている状態ですのでまだ手元にはありません。

管理画面 お金管理

振込み申請するボタンをクリックして振込み申請をします。

管理画面 振込み申請

振込みには通常振込み(無料)とお急ぎ振り込み(有料 振込申請金額の1.5%)があります。また、振込手数料250円と事務手数料500円(振込申請金額が20,000円未満の場合のみ)がかかります。

振込み手数料やら事務手数料やら結構な金額を取られます(他のモールでは取られていません)合計売上が20000円以上になってから振込み申請をすれば事務手数料はかかりませんが…。

売上8800円の手数料
売上22000円の手数料

月間で8,800円の売上だとしたら手数料率15.6%です。家具の場合、アマゾンでさえ16.5%ですからね。20,000円以上売っても手数料率9.6%ですから安くはないです。手数料率だけ考えるとYahoo!は相当安いことがわかります。

なので、BASEで販売するにはこの振込みに掛かる手数料もよく計算して、値付けや売価帯を考えたほうがいいでしょう。それら手数料を差し引いても、出店の簡単さや、管理画面やアプリの使いやすさは価値があるものです。

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売上を会計ソフトに取り込む

BASEでの販売が計上されると、私が使っている会計ソフトfreeeでは自動で取り込まれます。ですので、会計ソフトの方は特に作業はありません。
これを毎回毎回手で入力となるとなかなかの手間です。こういった作業はなるべく会計ソフトfreeeに任せて、個人事業主は本業に専念するのがいいと思います。日々の帳簿付け、在庫の管理、確定申告までfreeeに任せておくのが最善だと考えています。

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会計ソフトについては別記事に掲載していますのでご覧ください。

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まとめ

  • 仕入先は複数社持った方がいい
  • 仕入も販売も複数比較することで自社のポジションがわかる
  • 商品管理はお客様のため

ありがとうございました。