【40代からの起業】メルカリ 無期限の利用制限になる

メルカリにメルカリshopsとして出店していましたが、無期限の利用制限になってしまいました。いわゆる垢BANです。

メルカリshopsが始まった2021年秋から、2023年5月垢BANまで1年半の間、お世話になりました。
メルカリ事務局から「無期限の利用制限」「復帰予定の可能性はございませんので、今後のご利用はご遠慮ください。」と通告いただいております。「キャンセル、在庫不足での出品」が理由のようです。なお、復帰はありません。

今まで当店をご利用頂いたお客様には申し訳ありませんが、daus lab メルカリshopsは閉店しました。daus lab Flagship store　daus lab Yahoo!店　daus lab Qoo10店　は通常通り営業中ですので、こちらをご利用ください。

メルカリshopsとは

メルカリShopsとは、個人事業主・個人問わず自分のお店を持つことができ、メルカリ内で商品を販売できるサービスです。通常のメルカリとは別に、ショップだけの機能があります。スマホでもパソコンでも管理画面から操作できます。

• 商品の色やサイズ等、種類に応じた在庫の設定ができる
• 値下げ交渉なしで売れる（実際にはありますが）
• 1つのショップを複数人で運営できる

送料含めた商品価格全体から販売手数料として10％引かれます。メルペイ残高、メルカリポイント、クレジットカード、コンビニ/ATM払いなどの決済手数料も含まれています。

メルカリshopsの履歴

2021年11月の出店から、2023年5月垢BANまで1年6カ月の間出店していました。
販売手数料が10％と高い部類ですが、Yahoo!やAmazonより高くても売れていくので、利益率が良かったです。毎月2,000万人が利用しているというメルカリ経済圏ですので、販売力はあるということでしょう。

出店時から商品数を増やしていきましたが、一括登録・修正機能がなかったので、新規登録も更新作業も全て１つずつ。また、受注時に送り先の電話番号が表示されない仕様だったので、受注の度に購入者に電話番号を聞くという手間がかかりました（電話番号がないと送れない配送会社もあるので）所詮フリマアプリだと感じ、一時期は休止していました。

2022年夏ごろから、CSV一括登録機能、お届け先の電話番号表示、割引設定、ショップデザインなどの機能が順次リリースされてきたので、2022年秋に再開することにしました。直近では、その利益率の良さに注目し、最終的には1700アイテムまで商品数を増やし、割引や検索対策をすることで大きく売上・利益を伸ばすことができました。その矢先の垢バンなので残念と言えば残念です。

メルカリshops 垢BANの経緯

■2022年12月2日　メルカリShopsサポートより注意メール

商品ごとに「発送までの日数」を設定するのですが、当店では店休日を除いた日数を設定しています（いわゆる営業日）

しかし、メルカリ事務局の解釈は下記の通りです（事務局確認済）

• 発送までの日数は、休業日に設定されている日も含めた日数。休業日（休・祝日）を含めた上で対応可能な期間を選択する。
• 受注を受けた日時から次の日の同時刻までを1日とカウントする。

例えば「発送までの日数　1~2日で発送」だと土日祝日大型連休関係なく、受注後1~2日で発送ということです。月から木までに受注した場合は1~2日で発送できるのですが、金土日に受注した場合は土日（土日祝日は店休日の為出荷無）を含めると最短月出荷となりますので4~7日で発送になります。この場合は「1~2日で発送」と表示するのではなく「4~7日で発送」と表示しろということです。

ただし、この場合は月から木までにご覧になられたお客様にも「4~7日で発送」と表示されてしまうので、実際には1~2日で発送できるのに、4~7日もかかるのであれば購入を見送ろうという機会ロスになるものと思われます。なるべく早く（もしくはご希望日に）お届けできることがお客様の利便性向上になりますので、当店では「1~2日で発送」と表示し続けました。その代わり、ショップ情報や商品説明には土日祝日の出荷がないことや「1~2営業日で発送」と注釈は入れておきました。

メルカリに個人で出品されている場合は、土日祝関係なく発送されていると思われますので、発送日に関しては問題ないと思われます。ただし、メルカリshopsとして事業者として出店している場合は、土日祝の発送をしていないことが多いと思われます。両者が混在しながらプラットフォームを盛り上げているのがメルカリだとは理解しておりますが、この辺は事業者には不利ですね。

ということでこのメールに関しては特段対処はしませんでした。事務局の言う通りにするとお客様も当店も不利益ですから。

■2023年1月9日　メルカリShopsサポートより注意メール

キャンセルが多いそうです。
メルカリ事務局は具体的にキャンセル率とか、どの注文分とか、何件とかは言ってきません。どの期間でキャンセル率を測定しているかはわかりませんが、当店の四半期のキャンセル率は下記の通りです。

ショップ都合のキャンセルが注意に該当するでしょうから、4%超えは注意されることがわかります。ただ「キャンセル率○％で利用制限」という指標は公開されていないので、どのくらいだと注意になるのかはわかりません（質問しましたけど教えてくれませんでした）Yahoo!もAmazonも2.5%未満が目標値ですから、業界的に見ても4%はアウトです。
この注意に対しては在庫更新の頻度を上げることで対処しました。メルカリでの売上はYahoo!やAmazonに比べたら大したことはなかったので、手を抜いて在庫更新の頻度が少なかったのが原因でした。

■2023年5月11日　メルカリShopsサポートより利用制限メール

キャンセルが多いので利用停止にしたそうです。
前回の注意以降、在庫更新の頻度を上げてはいましたが、確かにキャンセルすることもありました。ただ、そんなに多いか？というのが実感でした。

直近半年間の実績を調べてみました。

キャンセル件数8件、キャンセル率6%なので確かに高いです。改善がみられません（笑）
AmazonもYahoo!もこんなにキャンセル率高くないですから。そもそもメルカリは分母（受注件数）が少ないのでキャンセル率が高くなってしまいます。
しかも、この当店都合キャンセル8件の内6件は同じ商品です。人気商品なので、在庫変動が激しく、しかも受注生産で納期が長いという厄介な商品です。この商品で多くの売上を作ってきたのも事実ですし、この商品によって利用停止になったのもまた事実です。

2022年12月2日メルカリShopsサポートからの発送日数に関する注意は、利用制限の直接の理由にはなっていないようですが、この辺もひっくるめて「その他弊社らが出店者として不適切であると判断した場合」に該当したのだと推測しています。規約にも「キャンセルが多いと利用制限」とは書いていないので、余程当店が気に入らなかったのでしょう。

メルカリShops 利用制限されるとどうなるか

ショップページが表示されません。

商品登録も更新もできません。

注文が残っている場合は発送通知は送れます。

タイムセールは期日までは残っていますが、そもそもショップも商品も表示されません。

今更必要ありませんが分析はできます。

売上は表示され、次回の期日に売上金は振り込まれます。

質問はグレーアウトで入力できません。なぜかスマホアプリからはできます。

今更必要ありませんがデザインは変更できます。

ショップ情報の更新はできません。

ショップの評価は書けます。返信もできます。

ちなみに「残念だった」と評価されたのは下記1件のみでした。
購入者もメルカリユーザーであり、個人の出品者でもあるので、あまり本音では評価できないこともあって、否定的な評価は少ないです。ぬるま湯の評価制度です。

メルカリShops よくある質問

設定から「ショップへの質問」という機能を使えるようにしておくと、購入前のお客様もショップに質問ができます。

北海道までの送料はいくらですか、耐荷重はどのくらいですかとか様々な質問をいただきました。一番多かったのは値下げ要求です。

• 家具屋ならではの組立に関する質問

• 検索結果の文句を言う人

• 新品のはずが中古をつかまされた過去がある人

• 申し訳ない風を装う値下げ強要

• 勝手にセット割引

• 勝手に売価決定

• Amazon大好き

• デキナイアルヨ

• こんな客は嫌だ

メルカリshopsへの値下げ要求

メルカリでの大きなストレスと言えば値下げ要求です。フリマ、CtoCのマーケットとして個人間で価格交渉することは構いませんが、新品を販売しているショップへの価格交渉はいかがなものかと感じていました。

メルカリshops公式サイトでも案内されていますが、値下げ交渉なしで売れるのがメルカリとの大きな違いです。ただ、販売者には案内されているものの、メルカリユーザーに「メルカリshopsは値下げ交渉なし」とは案内されていないのです。なので普通に値下げ交渉が来ます。誇大広告ですね。

誤「値下げ交渉なしで売れる」
正「ショップへの質問をオフにしておくと、値下げ交渉なしで売れる」

価格交渉されたくない人は「ショップへの質問」機能をオフにしておくことをお勧めします。他の質問も受けられなくなりますが。

当店は、中古品でも、傷物でも、1点ものでもなく、全て新品の家具を出品していました。ですので、価格交渉には一切応じませんでした（値引きの交渉を受けるか断るかの判断は出品者に任せられています）また、同じ商品で最安値で出品していても価格交渉してくる人もいました。

同じ新品をAさんには値引きして、Bさんには値引きしないで販売。Aさんが評価に「値引きしてくれていい買い物ができました」なんて書かれたら（書かないでしょうけど）Bさんはどのように感じるでしょうか。全てのお客様に公平な店舗であるべきだとの考えからです。

個別に値引きしてあげれば売上は伸びるでしょう。しかし、値引きなしで、店が決定した売価に納得してくれるお客様は購入してくださいますし、売価に納得できなければ他を探すでしょう。
売価にもその店舗なりの理由や考えがあります。見ず知らずの輩に値引きするのは単純に嫌です。

垢バンその後

twitterでは垢バンされても復活するような事例もあります。

やっとメルカリ利用制限解除された😭

— trinity (@trinity_ow2) June 9, 2023

そのまま辞める人も。

自分実は先月からメルカリ全機能利用制限されてて心当たり無さすぎるから問い合わせしたんけど、お得意のテンプレート回答返ってきたので、もう販売手数料の安いbaseで自分のショップ開くことにした^^

これからはそっちでお迎え待ちのグッズちゃん達お安くお譲りしていくよ~🫶🏻💓

という告知でした📢

— ﾔｸﾄﾞｳｶﾝ (@Moving_on__) June 8, 2023

ただし、メルカリshopsの場合は復活した事例はなさそうです。

え
「メルカリShopsのアカウントも無期限の利用制限を行いました。」
ってメール来てて、どうせスパムだろう？って思ったら
ホントにメルカリShopsが消されてた

マジすか。

— タナカヤ (@tanakayaplus) April 1, 2023

なんか突然メルカリのアカウントに利用制限かかってた💣 なぜにーー😵
しかもメルカリshopsから「メルカリのアカウントが利用制限かかってるようなのでこっちも停止します」って来てて気づいた😱 何かしたっけ？お昼まで使えたのに。。

— かんぱんだ (@datchie_) February 27, 2023

いづれにしても、当店は復活しません。
メルカリキライダカラ。

メルカリshopsは、キャンセル率や出荷遅延率を明示しない、店休日や土日祝日を加味しないなど、EC運営者にとってはやりにくいところがあります。「その他弊社らが出店者として不適切であると判断した場合」という条文だけで出店者を垢バンする、EC事業者には不利なモールです。

大手モールでは、出店者に明示するものはし（厳しい条件もありますが）、店休日も考慮してくれますので、事業としてECを営むのであれば大手モールの方が運営しやすいです。値下げ交渉なんてもちろんありませんし。

6月9日に最後の売上（5月分）が振り込まれました。
これにて終了です。

垢バンしているくせに、規約の変更、キャンペーンの案内などの事務連絡メールだけは未だに来ます。

まとめ

• メルカリの垢バン基準はわからない
• メルカリは値下げ交渉が嫌だ
• 他人の庭での商売はリスクを伴う

ありがとうございました。