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【40代からの起業】なぜ、退職するのか

なぜ 退職
この記事は約27分で読めます。

ターニングポイントになった42歳での退職について記していきます。退職というとネガティブですが、気持ちは卒業です。

入社から直近までの会社勤めはこちらの記事をどうぞ。

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ターニングポイント サラリーマンでいいのか?

40歳の時に企画の部長になってからというもの、新しい施策に取り組むことが多かったので夢中でプロジェクトを進めていました。しかし、少しすると違和感も覚えました。

今になるとよくわかりますが、22歳の頃持っていた、自分の店を持ちたい、世界中から仕入れをしたい、おいしいコーヒーでも飲みながら家具屋をやりたい、という漠然とした夢が沸々と湧き上がってきていました。

このままバイヤーを続けていたらそんな夢は湧き上がってこなかったかもしれません。部署や役職が変わったことで起きた変化だと思います。

いつもは慎重派の私ですが「40歳」というキーワードがどうしてもターニングポイントに思えて仕方なかったのです。そうはいっても責任ある立場ですし、起業の準備ができているわけでもないのですぐに退職するわけにもいきません。

会社規定では60歳が定年ですので、42歳で20年勤続したことになります。なのでこの「勤続20年」をターニングポイントとして設定し、残りの時間を「終活」と「準備」の時間にしました。

私の勤続20年はちょうど折り返し地点。今まで働いてきた20年は会社の為。これから働く20年は自分の為。

これからの為に選んだのは起業という選択です。ベンチャー企業やスタートアップと言われるキラキラしたものである必要はなく、一人でできて夢をかなえながら家族を幸せにできれば十分です。

まずは情報収集をしました。ネットでも情報収集できますが、画面上を見続けるのは疲れるものです。私がお勧めするのは本です。いつもだいたい一冊買うと2,3日で読み切ってしまいます。そうすることで集中的に頭に入れることができます。

一般的に60歳定年として多くの人はおおよそ40年の人生を企業に委ねます。1社の場合もあるでしょうし、転職する場合もあります。

今は「企業寿命<労働寿命」になってきているので、定年まで一社で勤め上げるというのも限界がきているのではないでしょうか。

私が年寄りになるころには定年は70歳くらいになっているでしょうし、そもそも個人事業主なら死ぬまで働けます。健康で気力があれば。

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退職までの計画

いよいよ退職の決断をしたのが2020年12月、42歳になった時でした。2021年8月末に退職を完了する計画を立てました。会社規定では退職の1か月前までに申し出るようになっていましたので、最短で7月末日に申し出ればいい計算です。

小売業はゴールデンウィーク、お盆、年末は忙しくなりますので8月のお盆までは在社しようと考えました。それと、1~3月は来期に向けての戦略・予算立案、組織変更を行いますが、これは部長がやらねばならない仕事です。

戦略、予算を全体に周知し、組織変更も無事に済ませ、何本も走らせていたプロジェクトも軌道に乗り、忙しいゴールデンウィークも明けたころ、今まで夢中に取り組んでいた仕事に急に力が入らなくなりました。

部長として、会社人として自分で計画した退職までの一通りの仕事が済んでしまったのです。俺にはこの会社でこれ以上やることはないと。なのでいいタイミングだと思い、予定を前倒して退職の申し出をすることにしました。

意外とすぐに自分の中で決めてしまいました。この会社に入る時とこの辞める時が人生で最もあっさり決断してしまった瞬間でした。

妻にはゴールデンウィーク明けに話しました。「やめてどうするの!」という感じでしたが、「私に言うってことはもう決めているってことだよね。」とあきらめというか理解というかはわかりませんが承知してくれました。

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退職の実行

2021年5月21日に担当役員に退職の申し出をしました。この担当役員は私の上司なのですが、普段は別の事業所で勤務しており、私がいる地方の事業所に定期的に来ています。ちょうど完了報告しなければならないことがあったので、そのタイミングで事前にアポイントをとってありました。

まずは完了報告が終わり、退職の話をしようと思っていたら私が部長を務めていた企画部の組織の話になりました。

私が作ってきた組織体系と、会社が進んでいこうとするための組織体系が違うとの事でした。組織を作る時(実際には施策や戦略によって新しい課を作ったり、人員を配置したりします)は必ず経営会議(社内の最高決定機関)を通してから実施していました。

それなのに急にそんな事いわれても…という感覚もあったのですが、ビジネス環境はすごいスピードで変わっていくものなので、組織もそれに合わせて変化していかなければならないことは承知しており、その点では理解できるものでした。

何が言いたいかというと、会社の方針には絶対ということです。いくら自分がいいと思っても、正しいと思っても、それは会社の方針や了承が得られた範囲でなければ何もできないということです。つまり横や下を見るのではなく、上を見て「御意」していかないといけないのです。

この時もさらに強く思いました「自分のやりたいことがあるのなら会社に勤めていてはだめだ」と。

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退職の申し出

そんな話も終わり、嫌な空気になっている最中でしたがいよいよ本題の退職について切り込みました。

daaus
daaus

退職することにしました。

沈黙 沈黙 沈黙 ・・・

上司
上司

辞めて他のところに転職するくらいなら、うちで続けた方が絶対にいいと思うよ。

daaus
daaus

転職ではなくて起業します!

上司
上司

もうやると決めているなら仕方ないね。

決めている人を引き留めることもできないしね。

それでいつ辞めるの?

daaus
daaus

8月末付けで退職します。

有給消化もあるので実質最終出社は7月上旬になります。

上司
上司

わかった。

後のことは人事へ引き継いでおくよ。

短い会話で終了しました。ついに言ってしまったという興奮と同時に、とてもすがすがしい気分になったのを覚えています。

家に帰ってからは妻にも話しました。妻には事前には退職の話はしてありましたので、ついにやったかという感じでした。興奮状態の為、どんな会話だったかよく覚えていませんが、困った感じではなく、肯定的な内容だったと思います。

退職の申し入れは単独でアポイントを取った方がいいです。私のように報告と混ぜてしまうと変な空気のまま申し入れるハメに。いづれにしても変な空気にはなりますが(笑)

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退職時の役員面談

先日の申し入れが金曜日だったのですが、翌火曜日に人事担当役員に呼ばれ面談をしました。

人事担当役員
人事担当役員

辞めるんだって?

daaus
daaus

はい。

先日○○役員にお話しさせていただきました。

人事担当役員
人事担当役員

42歳のおじさんが決めたことだから引き止めないけど。

がんばって生きて行けよ!

○○役員からは引き留めるように言われているけどね。

さすが人事。慣れています。

この方は就職の際に私を採用してくれた方でもあります。昔話も交えて、今までの仕事の状況や心境などを聞かれたので答えていきました。

退職時期については8月末で話してありましたが、7月末にしてほしいと言われました。ちょっと動揺しましたが、一日でも早く退職してスタートしたいこちらの思惑と、やめるなら早くやめてほしい会社側の思惑が合致しましたので受け入れました。この辺はお互いすごくドライです。

退職に関する手続きについても説明を受けました。

  • 退職金
  • 最終月の給与や社会保険料
  • 住民税
  • 企業型確定拠出年金から個人型(IDECO)への移管
  • 自社株
  • 健康保険
  • 国民年金
  • 会社へ返却するもの
  • 退職時に発行される証明書
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退職時の仲間たちへの報告

辞令の社内発表が出るのが5月末なので、その前に大切な仲間たちには先に私から報告しておきました。

部下
部下

まじっすか⁉

プロジェクト<br>仲間
プロジェクト
仲間

えー!!!

部下
部下

さみしいです・・・

プロジェクト<br>仲間
プロジェクト
仲間

おめでとうございます!

呆然とする人。泣き出す人。

「おめでとうございます!」と言った人は私がFIREしたと思っているようでした。決してそうではないのに…。

みんなありがとう。そして迷惑かけてごめんなさい。

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まとめ

  • タイミングになったら一気に行く
  • 上司への退職の申し入れは単独でアポイントを
  • 仲間には全体発表よりも先に伝える

ありがとうございました。